モスクワ・アート&ビジネス・インターンシップ


ファインダーが捉えた素顔のモスクワ~池田カナ子・フォト・ギャラリー
■ESC・モスクワ・アート&ビジネス・インターンシップ・レポート

将来、国際文化交流活動の第一線で活躍することを目指す意欲ある若者たちを応援するESCインターンシップ研修生プログラム。その一環として行った「ESC・モスクワ・アート& ビジネス・インターンシップ」第2回受給者に選ばれ、モスクワに赴いたフォトグラファー・池田カナ子さんのレポートをご紹介します。

彼女のまなざしが切り取ったさりげない日々の光景のなかで響き交わされる、素顔の、そして真実の‘モスクワの今’を感じ取っていただければ幸いです。

(掲載作品は、ESC協力による「くらしき作陽大学モスクワ音楽院コースSTAFF Blog」が初出。掲載にあたっては、作品タイトルを含め本サイト用にESCが再編集を行った)

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■バイオグラフィー

池田カナ子(フォトグラファー)
1980年新潟生まれ。法政大学日本文学科卒業。大学在学中からロシアを旅行し写真を撮り続ける。2000年「僕らは生きる」でエプソンカラーイメージコンテスト大賞受賞。光文社スタジオ勤務後、2007年独立。雑誌、コマーシャル等で活躍。


■本人提出のインターンシップ報告書

平成21年3月7日

【期間】 :平成20年12月8日~平成21年3月1日(3ヶ月間)
【場所】 :モスクワ

【研修内容】 :モスクワの国立プーシキン言語大学でのロシア語研修。アート・マネージメントや国際交流活動等への参加。それぞれの目標に即した分野での実務体験、社会活動参加。

【モスクワ・アート&ビジネス・インターンシップの志望動機】 :ロシアの経済が急成長し変化するモスクワが報道されるなか、固定概念にとらわれない今のロシアを自分の目で見て伝えたいから。


《プーシキン大学のロシア語研修》
ロシア語を使って自由に話せる生徒が多数いるクラス(インテル4)。トルコ人、韓国人、ドイツ人、イタリア人、コロンビア人などが同じクラスだった。時期によって生徒の変動多し。5~15人ぐらい。授業内容は、接尾語の使い分け、完了体、不完了体。会話。

《日系企業の実務経験研修》
会社名   ― 株式会社ジャパン・アート・レインボー
研修内容  ― イベントコーディネイト、
          広報、
          マーケティングリサーチに関する制作、企画等の補助。
          イベントの写真撮影。

《その他》
・モスクワ市内にある写真学校、映画大学の視察、レクチャーの参加。
・モスクワのギャラリー・美術館見学。
・今注目されているロシアの写真家のリサーチ。
・日々の写真活動。
・ESCのブログ投稿。


【まとめ】

インターンシップ応募当時は好景気に盛り上がるロシアを想像していたが、私がモスクワに来てすぐに経済危機が始まり知り合いのロシア人達から職場を解雇されたと聞くことが多く悪いニュースも多かった。ロシアにおいて写真マーケットはこれから始まったところでまだまだ未熟なところもあるが、写真を見たり、撮ったり、写真展を開催したりと写真に興味がある人が増えつつあるのは確かだ。もともと自分を表現するのが得意なロシア人にとって友達同士で写真を撮り合うのも好きな様である。私が感じたのは、ロシアにおいて昔からある写真というカテゴリーは、それ自身独立して存在しておらず、映画から派生しているカテゴリーであることだ。だから日本のように写真だけをメインにおいた写真大学がない。映画大学の授業のプログラムで写真の授業がある、文学系大学のジャーナリスト学科で写真の授業があるといった具合である。ニーズに応えたプログラムを提供している、最近新しく設立された写真専門学校に期待したい。暗室作業、写真の加工ソフト・フォトショップの使い方、ロシアの写真史、ヨーロッパ、アジアの写真史などがもっと活発に勉学されることや、ロシア色の濃いユニークな写真家が現れてくると面白い。国際的に通用するような質のいいロシアの写真家を見つけ出すのがこれからの自分自身の課題だ。今後、日本に紹介していきたい。
お正月明け、非スラブ系人種に対する嫌がらせの事件が多発し2週間ほど授業に出られないことがあったが、プーシキン大学で語学研修ができたことは企業研修でも応用できて役に立った。ビジネスロシア語のコースは取れなかったものの、授業は学習者のレベルがわりかし細かく分かれていて、インテル4、5のクラスには、ビジネスレベルのロシア語を目指している生徒がいたので一緒に学んでいて良い刺激になった。企業研修は、ロシアに長年住んでいるロシアのエキスパートの人々に囲まれてとてもよい勉強になった。仕事で使うロシア語は、いつも友達と使うロシア語と比べ表現や単語が違い、物事をクリアーに言わなくてはならない。
最後にインターンシップでお世話になった方々に感謝を申し上げます。くらしき作陽大学の卒業生の皆さんには、始めは右も左も分からなかったモスクワ市内の歩き方を教えていただいたり、JARの皆さんにも仕事以外で、モスクワ生活に必要な知恵を伝授していただき、本当にいい環境で活動できた。アメリカならともかく、ロシアでこのような現地で自分の目的に合わせて企業研修ができるプログラムに参加できて貴重な体験になった。 今回はESCのブログ〈ESC注〉に現地の情報を写真とともに掲載して、今のモスクワがビジュアルとともに見られてインパクトがあったと、良い反響をいただいた。インターンが終わってしまったが、これからも自分が考える本当の姿のロシアを伝えたいと思う。

池田カナ子

〈ESC注〉ESCが協力している、くらしき作陽大学モスクワ音楽院コースSTAFF Blog
http://ameblo.jp/escblog/
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